補正処理-フレックスタイムについて

概要

1カ月の所定労働時間、所定外労働時間、法定外労働時間を加味して、補正処理で減額・増額が行われます。

イメージ図
・所定労働時間8時間 所定日数21日 1カ月の所定労働時間168時間 法定労働時間177Hの場合
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目次

 

事前設定

システムマスタの設定

[システムマスタ]-[運用設定]-[案件]-[1か月単位のフレックスを使用する]にチェックを付けます。

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変形労働パターンマスタの設定

変形労働シフトパターンマスタの設定を行います。
詳細については[変形労働シフトパターンマスタについて]をご確認ください。
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スタッフマスタの設定

スタッフに適用する補正の設定を行います。
詳細は[スタッフマスタ]-[支給]-[時間外]の項目をご確認ください。
この設定により[給与計算処理]時に支給金額に補正処理が行われます。

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得意先マスタの設定

得意先に補正の設定を行います。
詳細は[得意先マスタ]-[算出]-[時間外]をご確認ください。
この設定により[請求計算処理]時に請求金額に補正処理が行われます。

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補正処理確認画面

1ヶ月の就業時間が[勤怠入力]-[所定時間(**)]を超えている場合、[給与計算処理][請求計算処理]実行時に補正処理画面が表示されます。
補正時間や補正金額に問題がなければOKをクリックし、処理を続行してください。
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項目名 項目説明
補正対象者情報

補正対象のスタッフに対して適用される補正情報が表示されます。

 

 

勤怠入力画面(補正処理後)の表示について

[(給与/請求)計算処理]実行後、勤怠入力画面に補正(フレックス○○)という行が追加され、処理された補正データが表示されます。

 

例)所定時間160h、所定外残業17h、法定外残業11h:給与計算の場合

以下のような補正データが作成されます。

  •  補正(フレックス所定外)
    • [残業時間(支給)]:実働時間188h - 所定時間160h - 法定外時間11h=17時間分
    • [残業金額](支給)]:[支給残業単価(※)]×17時間
      ※[案件入力]-[基本単価・期間配置スタッフ]

  • 補正(フレックス法定外)
    • [残業時間(支給)]:実働時間188h - 所定時間160h - 所定外時間17h=11時間分
    • [残業金額](支給)]:[支給基本単価]×[法定残業(※)]×11時間
      ※[システムマスタ]-[システム設定]-[計算/端数処理]

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◎参考◎
月の所定労働時間が法定労働時間を超過している場合、法定労働時間を超過してもフレックス(法定外)の補正処理はされません。
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所定時間・実働時間(基本時間)の計算について

1ヶ月の所定時間・実働時間(基本時間)は下表の通り算出されます。出勤区分、また任意で作成した出勤区分に設定されている出勤定義によって[所定時間]、[実働時間(基本時間)]の時間計算に含む、含まないが設定されます。

所定時間・実働時間・基本時間計算 出勤区分 出勤定義
対象 ・通常出勤
・有休(**)
・通常出勤
対象外

・調整
・代休(**)
・法定内休日
・法定外休日
・法定内休出
・法定外休出

・代休(**)
・法定内休出
・法定外休出
所定時間のみ対象(※) 

・欠勤
・特休
・振休

・欠勤
・振休
出勤定義のクリア区分・活性区分によって変動する

 

・公休
・特休
・特休(有休)

※所定時間のみ対象の出勤区分を選択した場合、勤怠入力の明細画面には所定時間は表示されません。
 給与計算、請求計算時に勤務体系で設定された所定時間を加算して合計所定時間を算出します。

 

出勤定義-クリア区分・活性区分の設定による違いについて

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区分設定 所定時間・実働時間・基本時間計算
クリア区分:する
活性区分:する
所定時間:含む
実働時間(基本時間):入力した場合含まれる
クリア区分:する
活性区分:しない
すべて含まない
クリア区分:しない
活性区分:する
所定時間:含む
実働時間(基本時間) :原則含む(入力された時間を削除した場合は含まれない)
クリア区分:しない
活性区分:しない
すべて含む

※クリア区分・活性区分の設定については[名称マスタ-クリア区分、活性区分の制御について]をご確認ください。