改修背景
2023年4月1日から適用された、中小企業の60時間超の時間外労働の割増賃金について、残業60H超の補正計算処理の方法の見直しを行いました。
法改正については厚生労働省-月60時間を超える時間外労働の割増賃金率についてをご確認ください。
目次
・60H超残業補正金額の算出方法の変更
・エクスプレスの設定方法
変更内容
[システムマスタ]-[計算端数処理等]の項目に[残業60H超割増は150%で算出する]のチェックボックスが追加されます。追加されたチェックボックスの項目にチェックを付けていただくと、新しい算出方法に切り替わります。詳しくはエクスプレスの設定方法をご確認ください。
◆60H超残業補正金額の算出方法の変更
補正金額単価(60H超)の算出方法が変更となります。
【従来の計算方法】
【案件単価表記】
【改修後の計算方法】
【案件単価表記】
◆エクスプレスの設定方法
◇システムマスタの設定
①[システム設定]-[計算/端数処理等]-[支給・請求]の残業60H超の割合を150に変更します。
②[残業60H超割増は、150%で算出する]のチェックを付け、[F2:登録]します。
◇得意先マスタの設定
既存得意先の場合、以下の設定を行ってください。
①[算出]-[計算/端数処理等]-[請求割合]の[残業60H超]を150に変更します。
②[残業60H超割増は、150%で算出する]のチェックを付け、[F2:登録]します。
※得意先マスタのインポート対応をしておりますので、登録している得意先を一括で変更したい場合は、[ツール]-[インポート]-[得意先マスタのインポート]をご利用下さい。
!注意!
システムマスタ・得意先マスタの設定を変更すると、契約単価が変わってしまうため契約のまき直しが必要となります。契約単価の変更が可能なタイミングになりましたら、上記の設定変更を行ってください。設定が行われると、[(給与/請求)計算処理]実行時に計算式が反映されます。