概要
エクスプレスは[請求台帳]と[勤怠入力]で消費税額の算出方法が下図のように異なっています。
算出方法の違いにより発生した消費税の差額を埋めるため、[請求計算処理]実行時に補正処理が行われます。
目次
補正の発生条件
条件①得意先マスタの設定
[得意先マスタ]-[算出]-[計算/端数処理等]-[消費税計算単位]が[請求書(○○)]で設定されている場合、条件②に合致すると補正処理が行われます。
条件②消費税の誤差発生
[請求台帳]と[勤怠入力]で消費税額の算出方法が以下の通り異なります。
算出方法の違いによって消費税額に差額が発生した時、補正処理が行われます。
■請求台帳
請求金額の合計に消費税率をかけ、消費税額を算出します。
[請求書]-[請求レイアウト:鑑]の消費税額は、上記の[請求台帳]-[今回消費税額]を参照しています。
■勤怠入力
勤怠ごとの請求金額に対して消費税額を算出します。
[帳票設定]-[出力対象]が[勤怠]となっている請求書の場合、消費税額は上記の[勤怠入力]-[消費税]を参照しています。
※標準テンプレートの場合は、以下が該当の請求書となります。
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- スタッフ総括
- スタッフ明細
- 作業総括
- 作業明細
- スタッフ個別
上記例の場合、
- 請求台帳、請求書(鑑)の消費税額 ¥63,034
- 勤怠入力、請求明細書の消費税額 ¥63,042
¥8の差額が発生します。
勤怠入力画面(補正処理後)の表示について
補正の発生条件を満たした時、[請求計算処理]を実行すると[請求台帳]の[今回消費税額]と一致するよう補正処理が行われます。(補正処理画面は表示されません)
[請求計算処理]後、[勤怠入力]に自動で[補正(消費税)]という補正行が追加されます。
どの処理単位で補正が入るのか?
該当月の勤怠を[取引区分]および[案件部門]で集計します。
集計の結果、課税金額が一番大きい勤怠に補正行を追加します。
内訳の請求金額が同額の場合は、勤怠NOが大きい勤怠に補正処理が入ります。
例)請求金額が¥200,000の請求先の場合
請求書の出力について
請求明細書を出力すると、[補正(消費税)]の行が表示される場合があります。
[帳票設定]-[出力対象]が[勤怠]となっている請求書の場合、[出力対象補正]-[補正(消費税)]にチェックが付いていると補正行が表示されます。
請求明細書に消費税額を表示しない場合、補正行が不要であればチェックを外してください。
請求明細書で消費税額を表示する場合は、チェックを付けたままとしてください(補正行の表示を消してしまうと、鑑と明細で消費税合計額に差が出てしまいます)。