有休管理の運用が大きく変更されました。

 

改修背景

エクスプレスでの有休を管理するにあたっての課題を解消するため、有休関連機能の大幅見直しを行いました。

 

ポイント①給与計算から独立した有休管理となります。

今までは[給与計算処理]のタイミングで有休付与が行われていましたが、今回の改修で給与計算とは別で有休の処理ができるようになります。

 

ポイント②有給休暇管理簿が変わります。

有休の情報を網羅した[年次有給休暇管理簿]へ一新します。

  • スタッフ・有休基準日ごとに有休情報を表示
  • 有休基準日ごとの付与日数、消化日、申請予定日、残日数が一目でわかる
  • 付与日数、消化日数での絞り込みに対応(時季指定権の10日以上付与、5日未消化など)

 

目次

 

変更内容

有休管理簡易フロー

以下が有休管理の簡易フローとなります。
詳細の流れについては、[有休編]をご確認ください。

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有休関連のメニューが変更になりました

◇メニュー画面

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有休管理の運用変更により一部機能の仕様変更が行われます。
また、新たな機能の追加、既存機能の削除・統合が行われます。
追加・統合機能の詳細については、リンク先よりご確認ください。

  1. 機能の追加・削除について
  2. 以下機能が統合されます。 
    統合前機能名 統合後機能名
    年間有休消化管理表 年次有給休暇管理簿
    有給休暇管理簿
  3. 以下機能の仕様が一部変更されます。

◇権限マスタ

権限マスタに以下の権限が追加、引継ぎが行われます。

  1. 有休計算処理・有休計算取消処理・有休台帳の権限が追加されます。
    バージョンアップ時、以下の権限が引き継がれます。
    • 有休付与予約処理⇒有休計算処理
    • 有休付与予約取消処理⇒有休計算取消処理

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◇有休起算(入社)処理

有休起算(入社)処理の仕様が一部変更となります。
詳細は[有休起算(入社)処理について]をご確認ください。
変更点は以下となります。

  1. 有休起算(入社)処理の対象スタッフを勤怠から判断していましたが、案件(契約)から判断するように変わります。
    具体的には、以下が変更されます。
    • 抽出条件が就業年月日から契約年月日に変更されます。
    • 指定期間に契約中かつ、入社年月日または有休起算日が未設定のスタッフが対象スタッフとして抽出されます。
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  2. 抽出結果の表示列の内容が変更されます。
    • 契約開始日が追加されます。
    • 履歴開始日、履歴終了日が追加されます。
    • 使用開始日、使用終了日が削除されます。
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◇有休計算処理

新たに[有休計算処理]が追加されます。
対象スタッフに有休付与を行い、有休台帳を作成します。
※有休予約処理にあった8割未満の抽出除外は削除され、出勤率が8割未満でも抽出対象となります。
機能の詳細につきましては以下をご確認ください。

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◇有休計算取消処理

新たに[有休計算取消処理]のメニューが追加されます。
機能の詳細につきましては以下をご確認ください。

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◇有休台帳

新たに[有休台帳]のメニューが追加されます。
機能の詳細につきましては以下をご確認ください。

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インポートとエクスポートにも対応しています。
詳細は以下ガイドをご確認ください。

また、[有休台帳]で有休管理を行うことに伴い、以下の変更があります。

対象機能 変更点
給与台帳
給与台帳のインポート
給与台帳検索
給与集計表
有休に関連する以下項目を削除します。
  • 有休繰越日数
  • 有休消滅日数
  • 有休付与日数
  • 有休可能日数
  • 有休残日数
  • 旧システム引継ぎ項目:年間所定労働日数(※)
  • 旧システム引継ぎ項目:年間所定労働時間(※)

!注意!
バージョンアップ後、登録していたデータは削除されます。
前システムからの有休データ引継ぎについては、[有休引継ぎについて]
の手順にてご対応ください。

給与台帳 [有休消化日数]は手入力不可となります。
給与台帳のインポート [有休日数を取得する]のチェックボックスを削除します。
給与明細書 印刷範囲外の以下項目を削除します。
  • GJ5:有休繰越日数
  • GK5:有休付与日数
  • GL5:有休可能日数

【対象となる帳票】

 

 

◇年次有給休暇管理簿

新たに[年次有給休暇管理簿]のメニューが追加されます。
機能の詳細につきましては以下をご確認ください。

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◇有休喪失処理

有休喪失処理の仕様が変更されます。

操作方法につきましては、[有休喪失処理-操作方法について]をご確認ください。
変更点につきましては以下をご確認ください。

  1. 法人マスタの変更点
  2. 抽出条件画面の変更
  3. 抽出結果項目の変更
  4. [F2:実行]時の変更点

 

  1. 法人マスタに[有休喪失対象期間]が追加されます。

    喪失処理対象となる期間を[法人マスタ]-[設定]-[その他]-[有休喪失対象期間]で設定します。
    設定した期間以上契約がないスタッフは喪失対象となります。
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  2. 抽出条件画面が以下に変更されます。

    • 抽出条件画面の未就業期間が範囲から単一年月日指定に変更されます。

    • 社会保険区分・雇用保険区分の条件指定が削除されます。
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  3. 抽出結果画面が以下に変更されます。

    •  抽出結果に出力されるスタッフの条件が以下に変更されます。
      • 基準日以降または契約終了日の翌日から[法人マスタ]-[設定]-[その他]-[有休喪失対象期間]以上契約がないスタッフ
    • 以下の項目が抽出結果列から削除されます。
      • (残)有休付与年月
      • 就業最終日
      • 社会保険区分
      • 雇用保険区分
    • 以下の項目が抽出結果列に追加されます。
      • 有休基準日
      • 有休残時間
      • 最終契約終了日

  4. [F2:実行]時、以下が実行されます。

    • スタッフマスタの履歴管理を行うかの選択メッセージが表示されます。
      [はい]を押下した場合、スタッフ履歴が作成されます。
      作成されたスタッフの履歴期間開始日は、以下となります。

      最終契約終了日がある

      契約終了日+[有休喪失対象期間]の日付
      例)
      最終契約終了日:2023/11/30
      有休喪失対象期間:2か月
      履歴期間開始日:2024/01/30~

      最終契約終了日がない

      有休台帳の有休基準日+[有休喪失対象期間]の日付
      例)
      有休基準日:2023/10/01
      有休喪失対象期間:1か月+1日
      履歴期間開始日:2023/11/02~


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    • [スタッフマスタ]-[有休]の以下項目内容がクリアされます。
      ※上記の履歴管理を行った場合、作成されたスタッフマスタの情報に適用されます。

      • 有休起算日
      • 週所定労働日数
      • 週所定労働時間
      • 有給単価

[スタッフマスタ]-[有休]の内容が変更されます。

[スタッフマスタ]-[有休]の表示内容が大幅に変更されます。
詳細につきましては[スタッフマスタ-有休]をご確認ください。
変更点については以下となります。
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  1. 以下が削除されます。
    • 有休情報
      ※今後は、[年次有給休暇管理簿]でスタッフの有休情報を確認する運用となります。
      詳細については[年次有給休暇管理簿について]をご確認ください。

  2. 以下の項目が追加されます。登録された情報を元に[有休計算処理]を実行します。
    詳細は[スタッフマスタ]-[有休]をご確認ください。
    あわせて以下の項目を
  3. [スタッフマスタ]-[基本情報]-[インポート・エクスポート項目]に追加します。
    • 週所定労働日数
    • 週所定労働時間
    • 有休起算日
    • (初回)有休基準月数
    • 有休単価
    • 有休引継ぎ項目
  4. [有休引継ぎ]枠内の入力欄が追加されます。
    [システムマスタ]-[運用設定]-[給与・賞与・年調]-[有休残引継ぎを使用する]チェックONの場合、[有休引継ぎ]枠内の項目が表示されます。
    別システムから有休情報を引継ぐ際にご利用いただけます。
    [有休残引継ぎ]については[有休引継ぎについて]をご確認ください。
  5. 退職処理実行画面に以下が表示されます。
    チェックを付けた状態で退職処理を行うと、該当のデータ情報が更新されます。
    詳細につきましては[退職処理について]をご確認ください。

    • [有休項目をクリアする]
      • 退職処理時に作成される[スタッフマスタ]-[有休]のデータがクリアされます。
    • [有休○日○時間を喪失する]
      • 該当の有休台帳に[使用区分:喪失]でデータが作成され、有休残日数が0となります。 
        ※有休残日数が残っているスタッフのみ表示されます。
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